英国住宅が出来るまで
〜新築リポート
Part19
第17回「玄関ホール」

玄関ホールです。天井高5.4メートルの吹き抜けになっており、2階からも見下ろすことの出来る空間になっています。
壁の色は、ウェッジウッドのジャスパーを想わせるペールブルー。
白い装飾とのコントラストがとても上品な印象です。
床はライムストーンの四隅にブラックカボションをあしらったジョージアンスタイルらしいデザインです。


上を見上げたショットです。
直径1メートルもある石膏製シーリングメダリオンに、アンティーク調の大きなシャンデリアがお出迎えしてくれます。
塗装屋さんに頑張って戴き、ブルーと白で塗り分けしたモールディングも、とても素敵なアクセントになっています!
そして2階ホールの木製手摺りが、淡いトーンの空間を重厚に引き締めてくれています。


玄関ドア上に取り付けたドアペディメントも、落ち着いた白色に塗装され、上品に仕上がりました。



玄関ホールに面したその他のドアも、同デザインのドアペディメントを取り付けて統一感を出すとともに、縦長の効果で、天井の高さをより強調しています。


玄関ホールの中央には、ジョージアンスタイルの立派な階段を配置しています。
イギリス製の太い柱のオークの階段に、ステアランナーと呼ばれるカーペットを敷き込みました。
その左横には本棚・・・?


実はこちら、弊社お得意のフェイクブックドアです。
階段下を利用した収納庫の入口なのですが、玄関ホールの良い位置にあるため、せっかくなので本棚風に仕上げました。
素敵で楽しい演出になりました♪


皆さんはこういったキャビネットをご存知でしょうか?
イギリスのマナーハウスやラグジュアリーなホテルで使用されている「ラジエーターキャビネット」というものです。
イギリスの暖房機はパネルヒーターが多いのですが、それをお洒落に隠すための
アイテムです。
グリル状になった前面から、自然でやわらかな熱を放出します。
K邸でもパネルヒーター同様の輻射熱式の暖房機を設置しているので、これを
使用しました。
ジョージアンスタイルに似合う上品なゴールドのトレリス・グリル(ダイヤ状の格子)のデザインにてイギリスへオーダーしました。


玄関ホールには2台の暖房機があるのですが、左右対称(シンメトリー)に配置して、このラジエーターキャビネットを設置することで、
より本場のイギリスを感じて
戴ける空間になりました。
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